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テストステロンをサプリで摂ったらうつは治る? テストステロンと男性更年期障害、うつの関係を分子整合栄養医学の観点から徹底解説!

うつ病の原因は、脳の神経伝達物質である「セロトニンの分泌量低下」と言われていますが、ここ最近では、男性のうつ病の多くがテストステロンの分泌低下によるものだと言われるようになりました。

テストステロンは男性機能と密接に関係しており、テストステロンが低下することで男性更年期障害を引き起こします。更年期障害なので、もちろん身体的不調や精神的な不調など、様々な症状が現れます。

これがもしうつの原因だとしたら、精神科や心療内科でうつ病と診断されたのは誤診だったのではないかと心配になりますよね。

今回は、テストステロンについてと、テストステロンとうつの関係、男性更年期障害の一般的な治療法と、分子整合栄養医学の観点から改善する方法を解説します。

目次

テストステロンと男性更年期障害

テストステロンとは、男性ホルモンの一種で、筋肉の増強や狩りの本能を司っていると言われています。このため、テストステロンを増やす事はやる気アップにつながるとし、うつ症状の改善には積極的にテストステロンの分泌を促すよう書かれている記事もあります。

そんな重要な機能を担っているテストステロンですが、加齢と共にドンドン減少してしまいます。

あまり知られていませんが、男性にも更年期障害があります。男性更年期障害とは、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって引き起こされる症状のことで、医学上はLOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれています。

男性更年期障害の認知度が低いためか、症状が現れていても自覚がない男性が多く居ます。

男性更年期障害が発症するのは40代後半ごろからで、最も多いのは50~60代です。 一般に、テストステロンの量は10代前半から急激に増え始め、20歳ごろをピークに年齢とともになだらかなカーブを描いて減少していきます。

ところが何らかの原因で、テストステロンが急激に減少してしまうと、体はバランスを崩し、さまざまな不調を引き起こします。

このテストステロンを急激に減少させる要因はいくつかあり、その代表的なものがストレスです。テストステロンは大脳の視床下部からの指令によって主に精巣でつくられますが、心理的ストレスを長く受け続けて交感神経優位の状態が続くと、大脳からテストステロンの分泌をストップする指令が出されてしまうのです。

この結果、テストステロンが急激に低下し、男性更年期障害の発症とうつ症状の発症に繋がってしまうのです。

テストステロンの分泌低下、男性更年期障害はうつの原因になる!

うつ病の原因は、脳の神経伝達物質である「セロトニンの分泌不足」と言われていますが、実はテストステロンの分泌低下や男性更年期障害によってもうつ症状が現れてしまうのです。

男性更年期障害の症状は大きく身体症状と精神症状に分けられます。

身体症状は、朝立ちの消失や勃起不全(ED)といった男性機能の低下が挙げられます。ほかにも、多汗や全身倦怠感、筋肉や関節の痛み、筋力低下、骨密度低下、頭痛・めまい・耳嶋り、頻尿などが起こります。

精神症状としては、不眠、無気力、イライラ、性欲減退、集中力や記憶力の低下などとともにうつ症状が出る場合もあります。

さらに、男性更年期障害になると、メタボリックシンドローム、心筋便塞、脳梗塞やがんなどの生活習慣病のリスクが高まることもわかってきました。このことからも、テストステロンというホルモンが男性にとっていかに幅広く大きな役目を担っているかがわかります。

このように、男性更年期障害とうつは非常に深く関係しています。うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさいという書籍があるように、中高年の男性がうつ症状を感じたときは、真っ先に男性更年期障害を疑いましょう。

男性更年期障害の一般的な治療法

上述したとおり、テストステロンの分泌低下や男性更年期障害は、うつと密接な関係があります。ですので、中高年の男性がうつ症状を訴えたときは、真っ先に採血してテストステロン値を調べて貰うべきでしょう。

ただ、男性更年期障害とうつの関係は認知度が低いためか、最初に精神科や心療内科にかかってしまう方が少なくありません。精神科や心療内科では、抗うつ剤や安定剤などの薬物治療が一般的なため、テストステロンの値を調べずに抗うつ剤を処方されてしまう場合があります。

一部の抗うつ剤(ドグマチールなど)にはテストステロンを減少させてしまう薬もあり、症状の悪化につながるので注意が必要です。

男性更年期障害の治療は、対応した近くの病院で見て貰いましょう。問診票や男性更年期障害をチェックするAMSスコア票に記入し、採決してテストステロン値を調べます。AMSスコアが50点以上、遊離型テストステロン値が8.5pg/ml以下であれば男性更年期障害と診断されます。

診断がついたら、漢方薬やテストステロン補充療法による治療に加え、生活改善の指導を受けます。漢方薬でよく便われるのは、テストステロンを増やす効果がある補中益気湯(ほちゅうえっきとう)です。テストステロン補充療法については注射と塗り薬があります。

残念ながら、テストステロンそのものを摂取出来るサプリメントは販売されていません。

注意したい点としては、テストステロン補充療法は保険適応がありません。適切な治療を受ければ、8〜9割の人が改善すると言われているので、そこまで高額になる事は考えにくいでしょう。

更年期障害の改善にはコレステロールが重要!

上述したように、男性更年期障害の原因は、男性ホルモンであるテストステロンの減少が深く関わっています。

このテストステロンは、実はコレステロールを原料に作られているのです。コレステロールと言えば、動脈硬化を引き起こす原因として悪者扱いされていますが、それは大間違いです。

血中のコレステロールの4分の3は、おもに肝臓で合成されています。コレステロール値を下げようと卵を控えている方も多いかもしれませんが、卵を控えてもコレステロールが下がるというわけではありません。

何かと悪者扱いされているコレステロールですが、私達の体の中ではコレステロールが非常に重要な役割をしています。その1つが、ホルモンの原材料なのです。

上図は、コレステロールの代謝経路を図にした物です。

私達の体では、糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素からアセチルCoAに合成され、主に脳や体を動かすエネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)の材料として使われています。

そして、アセチル CoAのもう一つの役割が、コレステロールの原料となることです。このコレステロールは、性ホルモン、ストレスホルモンなどの重要なホルモン合成の出発点となっています。

コレステロールを材料にして作られるホルモンには、血糖値の維持に不可欠な「コルチゾール」のほか、「テストステロン」「プロゲステロン」などの性ホルモンも含まれます。

テストステロンの分泌が低下している男性の多くは、カップ麺やパン、ラーメンなどの炭水化物に偏りがちな食生活をしています。

これは間違いで、筋肉維持や、更年期障害にはタンパク質と脂質を多く摂取する方が正解なのです。また、DHEAはテストステロンの材料になるので、DHEAをサプリで補うことも有効です。

ちなみに、アセチルCoAに最も少ない反応で合成できるのが「脂質」です。糖質は血糖値スパイクやインスリンの分泌から避けた方が良く、タンパク質はできるだけエネルギー源にならないようにする事が重要です。つまり、エネルギー源はできるだけ脂質から得るようにするのが理想です。

余談ですが、「脂質を多く摂ると太るから嫌だ」という方がたまに居ます。これは間違いで、太る原因は糖質の取り過ぎによるものです。糖質は、体内で使い切れなかった分は脂肪として貯えられ、肥満やメタボリックシンドロームの原因となります。

ですので、脂質をたくさん摂っても太ることはありません。

テストステロンの分泌を促すには、米やパン、うどんやパスタなど糖質が多い物をさけ、肉や魚、大豆などのタンパク質と脂質を多く食べるようにしましょう。

このように、足りないホルモンの前駆物質を摂取することで、これらの物質が体内で正常に働くようにするのが分子整合栄養医学です。ホルモン注射やパッチなどでホルモンを直接補給する対症療法と違って、根本から改善するのが大きな違いです。

もちろん、分子整合栄養医学は完璧ではありません。中にはホルモン補充療法などを併用した方がよい人も居ます。ですので、このような食生活の改善やサプリメントでの栄養摂取に加え、ホルモン補充療法も組み合わせるのがオススメです。

この他、亜鉛欠乏やタンパク質、ビタミンミネラル不足など、うつ症状と関係している栄養素は積極的に摂取していきましょう。

タンパク質、ビタミン・ミネラルの補給も同時に

上述したように、脂質やコレステロールは、男性ホルモンやストレスに対処するホルモンであるコルチゾールの材料になります。

この脂質をホルモンにまで代謝するには、ビタミンとミネラルが必要になります。加えて、脳の神経伝達物質の材料になるタンパク質も同時に摂取するようにしましょう。

タンパク質は、胃酸によってアミノ酸に分解され、ビタミンとミネラルの力を借りて脳の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミン、GABAなどに合成されます。脳の神経伝達物質の分泌が整えば、自律神経が整いますので、イライラや不安感、うつ症状などの改善が見込めます。

薬や対症療法に頼らずに更年期のうつ症状を改善するには、このような体と心を作っている材料を積極的に摂取する必要があるのです。

基本的には、肉や魚などの食べ物から摂取することが基本ですが、食欲がない、買いにいけないという場合には、プロテインやサプリメントで摂取する事をオススメしています。

具体的にどのプロテインやビタミン、ミネラルを飲んだら良いのかについてですが、うつぬきやではiHarbのサプリをオススメしています。

以下のリンクから、うつぬきやがオススメしているプロテインとビタミン、ミネラルのサプリをまとめて購入することが出来ますので、是非活用して下さいね。

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うつぬきやではiHarbのサプリをオススメしています!

うつぬきやではアメリカのサプリ販売サイトであるiHarb(アイハーブ)をオススメしています。

英語で書かれているサイトなので、初めてアクセスした方は「怪しい」とか「詐欺サイト」などと感じることもあるかもしれません。

日本で様々なサプリメントが販売されているのに、わざわざアメリカのサプリメントをオススメするって、おかしいと思いますよね。

でも、これには理由があります。

この理由についてや、iHarbの安全性、購入方法などの詳しい方法については、ここでお話しすると長くなってしまうので、うつぬきサプリはどうやって買えばいい? iHarbの購入方法を徹底解説!で解説していますので参考にして下さい。

また、どうしても日本で販売されているサプリがいい!という方は、DHCのサプリで代用する方法もあります。詳しくは、DHCのサプリでうつは改善できる? 分子栄養医学の観点からオススメのサプリを紹介!で解説していますので参考にしてみて下さい。 

テストステロンを分泌させるには、運動も重要!

上記までは、テストステロンの材料となる脂質やタンパク質、ビタミンやミネラルの重要性を解説してきました。

これらは、テストステロンの材料になるというだけで、摂取すればするほどテストステロンが分泌されるようになるわけではありません。

テストステロンの分泌には、適度な運動が必要です。筋肉を使うことでテストステロンが分泌され、ストレス解消にもなります。おすすめは一日30分程度のウォーキングです。だらだらと歩くのではなく、スロージョギングを加えるなどメリハリをつけましょう。

雨の日や風の日でも全く影響がない「イオンウォーク」もオススメです。イオンウォークは、その名の通り、イオンモールの中をぐるぐると歩き回ることです。お店の商品を見たり、椅子に座って少し休んだりしていれば、かなりの距離を歩くことが出来ます。

また、スクワットも効果的です。外に出歩けない場合は、20回x3セットを、一日三回行いましょう。

これら運動に加え、良質な睡眠も大切です。睡眠中はリラックスして副交感神経優位となり、テストステロンが分泌されます。逆に一晩徹夜をすると2、3日はテストステロンが下がったままになります。

仕事に人生を捧げるのもいいですが、生活に張り合いが出るような趣味や生きがいを持ち、ストレスを解消していきましょう。

男性は亜鉛の補給も忘れずに

今回は男性更年期障害の解説ですが、男性機能と切っても切れないのが「亜鉛」です。亜鉛が不足すると、男性機能の低下に加え、無欲化、情緒不安定、行動異常、記憶障害、うつ症状が現れることが分かっています。

亜鉛は生命の維持や細胞の正常な分化、脳の神経伝達に深く関わっており、不足すると色々な不定愁訴の原因になります。体内の様々な酵素を正常に働かせるために必須のミネラルです。

亜鉛は成人の体内に約2g含まれており、そのほとんどは筋肉と骨中に含まれます。このほか、皮膚や肝臓、膵臓、前立腺などの多くの臓器に存在し、さまざまな酵素の構成要素となっています。

男性更年期障害の方は、特に亜鉛が不足しがちな生活習慣をしている場合が多いので、積極的に摂取するようにしましょう。

亜鉛といえば冬の味覚である「カキ」を思い浮かべる方も多いと思いますが、動物性食品や全粒粉にも多く含まれている栄養素です。

パンを食べるときは食パンなどでは無く、全粒粉で作られたパンを食べる、高野豆腐の味噌汁を毎日飲む、おやつにはアーモンドを食べるなどして積極的に補給していきましょう。

もし、これらの摂取が難しいようであれば、サプリメントでの摂取もオススメです。

うつぬきやオススメの亜鉛サプリ

うつぬきやでは、数ある亜鉛のサプリメントの中でもグルコン酸亜鉛で無いもの、亜鉛と銅がバランス良く配合されている物、含有量が少なめの物、キレート加工がされていない物をオススメしています。この理由としては、亜鉛の過剰の防止と銅欠乏や鉄欠乏などの阻止です。

亜鉛は、食品から摂取する分には過剰摂取になる恐れは殆どありませんが、サプリメントから摂取する場合は過剰摂取に気をつけなければなりません。

亜鉛は必須ミネラルの1つで、欠乏するとうつなどの様々な症状が現れますが、逆に取り過ぎても体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

亜鉛の過剰摂取による毒性は、急性および慢性のいずれも発生します。短期的に大量の亜鉛を摂取する急性の副作用は、悪心、嘔吐、食欲不振、腹部痙攣、下痢、頭痛などで、長期的に必要十分以上の亜鉛を摂取し続ける慢性の副作用は、尿路系の生理機能の一側面に悪影響を与えます。

また、亜鉛の過剰摂取は銅の吸収を阻害し、銅欠乏、吐き気、嘔吐腎障害、免疫障害、上腹部痛、消化管過敏症、HDLコレステロールの低下、低銅血症、下痢などのおそれがあります。

このように、亜鉛の過剰摂取は様々な悪影響があるのですが、iHarbで販売されている主な亜鉛は、含有量が50mgと多く、更にキレート加工されている物が多くあります。テキトーに選ぶと、過剰摂取になりかねませんので、亜鉛サプリの選び方を理解しましょう。

iHarbで亜鉛のサプリを選ぶときは、まず「含有量が控えめの物」「キレート加工されていない物」がオススメです。

キレート加工とは、吸収されにくい亜鉛などのミネラルを、吸収されやすいようにアミノ酸でサンドイッチする加工の事です。亜鉛では、「ピコリン酸亜鉛」や「グルコン酸亜鉛」などがあります。

このようなキレート加工されて吸収率が上がっている亜鉛を、50mgも摂取する必要は殆どありません。加えて、亜鉛サプリのほとんどは銅が未添加です。

このような亜鉛のサプリを飲み続けると、慢性的な亜鉛の過剰摂取に加え、急性の銅欠乏症にもなりかねません。一部の亜鉛のサプリで使われている「グルコン酸亜鉛」は、摂取から30分以内の重度悪心と嘔吐が報告されています。

ですので、iHarbで販売されている亜鉛のサプリを選ぶときは、「キレート加工されていない物」か「含有量が控えめのもの」「銅が添加されているもの」をオススメしているのです。

うつぬきやでは以上の点を考慮し、以下の亜鉛サプリをオススメしています。


オススメ亜鉛サプリを5%OFFで購入する!

うつぬきやでオススメしている亜鉛サプリは、L-メチオニンというアミノ酸でキレート加工されていますが、含有量が15mgと控えめですので過剰摂取の心配がほとんどありません。さらに、銅が1mg添加されていますので、銅の欠乏症も予防することが出来ます。

値段も手頃ですので、毎日摂取するのにオススメの亜鉛サプリです。

また、亜鉛不足はうつの原因の1つですが、この他にもうつの原因は様々です。原因によって補給したほうがいい栄養素が違いますので、あなたのうつがどの原因から来ているのかをしっかり理解した方が良いでしょう。

具体的なうつの原因については、うつ病が発症する原因とは? メカニズムと要因を解説で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

テストステロンをサプリで摂ったらうつは治る? テストステロンとうつの関係を分子整合栄養医学の観点から徹底解説!まとめ

以上が、テストステロンと男性更年期症との関係、男性更年期障害とうつの関係でした。

ここまでの流れをまとめると・・・

  • テストステロンの分泌低下は男性更年期障害を招く
  • 男性更年期障害の症状の1つに、うつがある
  • 中高年の男性がうつ症状を感じたら、真っ先に男性更年期障害を疑う
  • 男性更年期障害は、ホルモン補充療法と生活習慣の改善が効果的
  • 脂質とタンパク質、ビタミンミネラルを積極的に摂取しよう
  • コレステロールはテストステロンの材料になる
  • 亜鉛の補給も忘れずに

という感じですね。

うつけしごはんや鉄欠乏女子など、女性向けのうつについて書かれている書籍は沢山登場していますが、男性向けのうつ症状について書かれている書籍は今のところ殆どありません。

しかも、男性更年期障害の認知度は低く、精神科や心療内科ではテストステロンの値を血液検査で調べることをしないので、原因不明のままうつ症状で苦しんでいる人も多いでしょう。

この記事でも紹介しているように、一部の抗うつ剤(ドグマチール)などには、テストステロン値を下げてしまう効果もあり、抗うつ剤を飲めば飲むほど症状が悪化するという悪循環に陥ってしまいがちです。

うつヌケするには、このような正しい知識を元に、適切な医療を受けることが重要です。

今回は男性更年期障害からくるうつについて解説しましたが、ピロリ菌に感染していたり、腸内環境が悪化していてもうつ症状が現れます。

このようなうつの原因も同時に対処していく必要があるので、出来ればもう少しうつ症状の原因について理解を深めておきましょう。

うつの原因やうつヌケする具体的な方法については、下記の「うつぬき完全攻略マニュアル」で詳しく解説しています。

今なら無料でプレゼントしていますので、是非参考にしてみて下さい。

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