サイトアイコン うつぬきや

ルイボスティーはうつ病改善に効果がある? 意外にもルイボスティーはうつ病防止に一役買っていた!

リラックス効果や、セロトニンの調節作用があると言われているルイボスティー。この作用が、もしかしたらうつ症状の改善に効果があるのでは・・・? と思った方も多いと思います。

毎日生きる気力が無くて辛いうつ症状も、ルイボスティーを飲むことで改善できたら嬉しいですよね。

今回は、ルイボスティーに含まれる栄養素や作用が、うつ症状の改善や予防にどのように効果が見込めるのかを詳しく解説します。

こちらの記事は動画でも解説しています。

目次

ルイボスティーのルイボスってなに?

ルイボスは、南アフリカ共和国の西ケープ州ケープタウンという街の北に広がっているセダルバーグ山脈一帯にのみ自生する植物のことです。

葉は杉や松のように尖っている針葉樹で、マメ科の植物になります。この葉や茎を乾燥させたり発酵させたりして作るお茶が「ルイボスティー」です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ルイボス

この地層にはカルシウム・ナトリウム・亜鉛・マグネシウム・カリウム・鉄・リンなどのミネラルがたっぷり含まれており、ルイボスの木はそんな地層に深く根を伸ばしてこれらを吸収し、葉や茎に蓄えているのです

このミネラルバランスが人間の身体にとても良いらしく、ルイボスティーの効果・効能へと繋がっているというわけなのです。

地元の先住民族の間では、健康への効果があることから「奇跡のお茶」などと言われており、古くから飲まれているお茶です。

ルイボスティーを生活に取り入れている民族は、他の部族と比較しても、若々しいということから「アンチエイジング効果」があるとされてきました。

ルイボスティーの効果・効能、栄養成分

アンチエイジング効果や、リラックス効果などでよく知られるルイボスティーですが、実際にどのような作用や効能があるのでしょうか。

ルイボスティーには、以下のような特徴があります。

  • ノンカフェイン
  • 低タンニン
  • 抗酸化作用
  • 安眠効果
  • ミネラル豊富

1つづつ詳しく見てみましょう。

ノンカフェインで覚醒作用無し

ルイボスティーには、交感神経を刺激するカフェインが含まれていません。

コーヒーや紅茶など、カフェインが多く含まれている飲み物を飲むと、夜に眠れなくなったり、イライラしたり興奮したりしますよね。

これは、コーヒーに含まれるカフェインが中央神経システムを刺激し、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌を促すことで、寝つきが悪くなったりイライラの症状が出やすくなるのです。

うつ症状は不眠からも発症してしまうことがあり、うつと不眠は双子のような関係と言われています。

ですので、カフェインが入っている飲料はほどほどにたしなむ事が重要になってきます。この点、ルイボスティーは飲み過ぎてもカフェインの心配が無く、交感神経を刺激することもないので、安心して飲む事が出来ます。

低タンニンだから妊婦さんや乳幼児も安心して飲める

タンニンは、緑茶などに多く含まれている苦み成分です。ルイボスティーには、このタンニンがほとんど含まれていません。

このタンニンが多く含まれていると、知らず知らずのうちに鉄分不足に陥ってしまう可能性があるのです。

タンニンは鉄と結合しやすいため体の中でタンニン鉄というものを作り出します。このタンニン鉄は水に溶けにくい性質を持っているため腸で吸収されにくくなり、せっかく鉄分を摂取しても体内に取り込まれなくなってしまうというわけなんです。

つまり、タンニンの摂取が多いと鉄の吸収が阻害されやすく、貧血になりやすくなるのです

この鉄分は、脳の神経伝達物質を合成する手助けをしているので、鉄分が不足するとうつ症状を発症してしまう場合があります。

そして妊娠中は妊娠していない時に比べて3倍ぐらいの鉄分が必要と言われているので、吸収が阻害されると、妊婦さんと胎児の両方の脳に悪影響を及ぼします。

ですので、妊娠中は緑茶などのタンニンが含まれているのは避け、ルイボスティーなどタンニンが含まれていない飲み物で水分補給をするのがオススメです。

抗酸化作用のポリフェノールが含まれている

ルイボスティーには「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)酵素」と呼ばれる酵素が含まれています。この酵素は、植物由来のもので、体に溜まっている毒素や老廃物を除去してくれると言われています。また人間の老化の原因でもある「活性酸素」を除去する「抗酸化作用」もあります。

しかし、この酵素がどのくらい含まれているのか? や、どのくらいの抗酸化作用があるのかについては、詳しいデータが見つかりませんでした。

ですので、「抗酸化作用があるんだ」くらいの気持ちで気軽に飲むのが良さそうです。

安眠効果が期待できる

ルイボスティーには、モノアミンオキシターゼが含まれているので、安眠効果が期待できます。

モノアミンオキシダーゼとは精神科などの分野でも研究されている「モノアミン酸化酵素」のことで、モノアミン、つまりドーパミンやセロトニン(アドレナリン)を酸化させ、効果をなくす働きをします。モノアミンは心拍数や血圧の上昇、呼吸数の増加などで、脳内を興奮させる働きを持っています。つまりその効果をなくすということは、イライラしたりドキドキしたりしてしまう効果をなくすということです。

これは、月経前症候群(PMS)の緩和にも期待できます。

月経前症候群は、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンのバランスが崩れ、それが脳の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどを過剰に放出させてしまう場合があります。

そうすると、生理前の1〜2週間前にイライラしたり眠れなくなったりと、様々な心身の不調を起こします。

この過剰に放出されてしまったセロトニンやドーパミンなどをモノアミンオキシターゼが酸化させることで効果を無くし、神経伝達物質のバランスを整えてくれる可能性があるのです。

神経伝達物質のバランスがうまく取れれば、脳の興奮も落ち着き、リラックス出来るので、睡眠の質が改善することが期待できます。

豊富なミネラルを含んでいる

ルイボスティーには、鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、カリウム、銅、マンガン、ナトリウムなど、豊富なミネラルを含んでいます。

このミネラルは、脳の神経伝達物質を合成する手助けをするので、うつ症状の改善や防止に期待できます。

特に、鉄分不足はうつ症状の主な原因となりえるので特に気をつけなければなりません。

また、マグネシウムは便秘改善に効果があり、腸内の健康を保ちます。亜鉛は、細胞の正常な分裂を促します。肌が正常に新しい皮膚細胞を生みだしていくのに必要な栄養素です。

このように、ルイボスティーには体に良いミネラルがたくさん含まれているので、毎日摂取することで、不足しがちなミネラルを補うことが出来ます。

ルイボスティーはうつ病に効果がある?

ここまで、ルイボスティーの効果や効能、栄養素などを解説してきました。皆さんが気になるのは、ルイボスティーが精神をリラックスさせ、うつ病の改善に効果があるかどうかですよね。

結論から言ってしまうと、ルイボスティーが直接うつ症状を改善させる作用は、分子整合栄養医学の観点からみても見られません。

しかし、日常で飲んでいるものをルイボスティーに置き換える事で、うつ病の原因を排除する事が出来るのです。その原因とは、以下のようなものです。

清涼飲料水に含まれる砂糖、人工甘味料

分子整合栄養医学では、血糖値スパイクがうつ症状と深く関わっていることが指摘されています。

血糖値スパイクとは、普段の血糖値は正常なのに、食後に急激に血糖値が上昇し、その後急激に下降する現象のことです。

この血糖値の乱高下がうつ症状と深く関わっており、その原因の1つが清涼飲料水や人工甘味料などの糖分です。

なぜ血糖値スパイクがうつ症状と関係があるのかというと、血糖値が急激に上がると、これを下げるために「インスリン」と呼ばれるホルモンを大量に分泌します。

このホルモンを合成するには脳の神経伝達物質と同じ材料を使って作られるので、インスリンの分泌が多ければ多いほど脳の神経伝達物質(ドーパミン、セロトニン、GABA)などの合成が滞ってしまいます。

また、インスリンによって下降しすぎた血糖値は、「低血糖」となり命に関わります。この血糖を上げるためには、ドーパミンやノルアドレナリン等のホルモンを大量に分泌する必要があります。これが交感神経を刺激し、イライラや不眠、興奮状態の原因となるのです。

ですので、うつ病を防止するには、糖分が入っていない飲料を飲むことが非常に重要になります。ルイボスティーには血糖値を乱高下させる原因物質が含まれていないので、うつ病防止に役立たせることが出来ます

紅茶、コーヒーのカフェイン

紅茶やコーヒーに含まれるカフェインは、交感神経を刺激する作用があります。健康な人であれば集中力が上がったり、やる気が出たりしてメリットもありますが、うつ症状がある人は自律神経が乱れて逆効果となります。

ですので、うつ症状がある人は紅茶やコーヒー、緑茶などカフェインが入っている飲み物は避けるのが無難です。

とは言っても嗜好品のお茶類を全て避けてしまうと、毎日の生活が味気なくなってしまいます。カフェインレスのルイボスティーに置き換えれば、毎日たしなんでもカフェインが影響することはありません。

牛乳、ヨーグルト飲料

牛乳やヨーグルト飲料は、一見して体に良さそうなイメージがありますが、うつ症状がある人はこれらの飲料を飲むのはやめておきましょう。

これらの飲料は、砂糖や乳糖、腸の炎症となるカゼインとよばれるタンパク質が含まれており、腸が弱っているときに摂取すると、腸に炎症を起こしてしまうことが分かっています。

この腸の炎症が、栄養吸収能力を低下させてしまい、体や脳に必要な栄養素が十分に吸収出来なくなってしまいます。

すると、脳の神経伝達物質の合成が滞ってしまい、うつ症状を発症してしまう場合があるのです。

腸が健康な人が牛乳やヨーグルトを摂取しても大して影響はありませんが、うつ症状がある人は腸が弱っている可能性が高く、これらの飲料を飲むと更に腸を痛めつけてしまいかねません。

なるべく乳飲料は摂取しないように心がけましょう。

野菜ジュース、果物ジュース

野菜ジュースや果物のジュースも、ビタミンやミネラルが豊富で体に良いというイメージがありますよね。

しかし、これらの飲料も体に良いとは言えません。

それは、清涼飲料水でも解説した「糖分」が多すぎるからです。野菜ジュースや果物ジュースには、砂糖の代わりに「果糖」と呼ばれる糖が多く含まれています。

この果糖は自然に存在する甘みですが、取り過ぎれば精製した砂糖と変わりません。これらの糖類はインスリンの分泌を促し、血糖値スパイクを引き起こし、強いてはうつ症状を発症する原因となるのです。

ルイボスティーにはこれらの有害なものが入っておらず、ミネラルが多く含まれているので、脳の神経伝達物質を合成する助けとなりえます。

つまり、ルイボスティーそのものにうつ病を改善したり防止したりする効果はありませんが、うつ病の原因となるこれらの飲み物をルイボスティーに置き換える事で、うつ病を防止する事が出来るのです。

ルイボスティーの選び方

ここまで、日常の飲料をルイボスティーに置き換える事で、うつ症状の予防に効果があることをお伝えしてきました。

では、ルイボスティーを日常の飲料にする場合、どのような商品を選べば良いのでしょうか。うつぬきやがオススメするルイボスティーの選び方をご紹介します。

グリーンルイボスティーを選ぶ

グリーンルイボスティーとは、ルイボスを発酵させていない状態のもののことです。ルイボスは天日で8時間干され、発酵されますが、この時ほとんどの栄養が失われてしまいます。

特に、「アスパラチン」は、天日干しと乾燥の過程で10分の一ほどまで失われてしまい、せっかくの栄養が無駄になってしまいます。

アスパラチンとはフラボノイドの一種で、ルイボスに含まれる特有の成分です。
ルイボスの中でも発酵させていない緑色の「グリーンルイボス」に多く含まれ、血糖値の上昇を抑制し糖尿病を予防する効果やメタボリックシンドロームを予防する効果、酸化ストレスを抑制する効果を持っています。

そして、グリーンルイボスティーは加熱する時間が長いほどポリフェノールの抽出量が増えるという特徴があります。

グリーンルイボスティーを飲むときは、じっくり加熱して煮出してから飲むほうが栄養を無駄なく摂取することが出来るのです。

オーガニックのものを選ぶ

ルイボスティーは、葉や茎などの茶葉本来の風味を活かしたお茶です。ですので、農薬が使われていないオーガニックのものが良いでしょう。

オーガニックの商品かどうかを見分けるには、「有機JASマーク」があるかどうかで分かります。

有機JASマークとは、日本のオーガニック認定マークのことで、過去3年以上農薬や化学肥料を使っていないなどJASの有機栽培の基準を満たしたものにのみつけられます。

 

 

もう一つの確認方法は、南アフリカの栽培農場や工場において「オーガニック認定」を受けているかどうかです。 ルイボス茶葉の生産は、南アフリカの主要な産業の1つで、そのほとんどが有機栽培で安心・安全の生産方法をとっています。

購入の際は「オーガニック認定」と記載されているかどうかも念のため確認しておきしょう。

オススメのルイボスティー

ここまで、ルイボスティーの選び方について解説してきました。選び方が分かっても、どの商品を買えば良いのか分からないという方のために、うつぬきやがオススメするルイボスティーをご紹介しておきます。

うつぬきやがオススメするルイボスティーの基準は

  • グリーンルイボスティーであること
  • オーガニックの認証を受けているか、有機JASマークがあること
  • 常備できる煮出し用とティーバッグで使い分けられること
  • 続けられる価格である事

などを重点に考慮し、AMOMA(アモーマ)のグリーンルイボスティーをオススメします。

清涼飲料水やコーヒーをルイボスティーに置き換えるなら、一度に大量に作り置きが出来る煮出し用がオススメです。

ティーバッグで一杯ずつ飲むのも良いですが、カップを洗ったりお湯を注いだりする気力が毎回あるとは限りません。ですので、煮出し用で作り置きして飲むのがオススメです。

この点を考慮すると、グリーンルイボスティーで煮出し用を扱っているのはアモーマだけでした。価格は続けやすい値段になっており、品質も有機JAS認定でオーガニックです。

定期価格 内容量 ティーバッグ
¥1,699(税込)/¥1,299(税込) 5g×30パック 煮出し/ティーバック
有機JAS カフェイン カロリー
なし 0kcal
成分分析表示 日本国内チェック 飲みやすさ
なし

アモーマでは、煮出し用のパックと、ティーポットで作る2種類のラインナップがあります。作り方も簡単で、どちらかお好きな方を選べば良いと思います。

公式サイトはこちら

ルイボスティーはうつ病改善に効果がある? 意外にもルイボスティーはうつ病防止に一役買っていた!まとめ

以上が、ルイボスティーのうつ病改善効果や防止効果でした。

ここまでの流れをまとめると・・・

  • ルイボスティーには、直接うつ病を改善させる成分は入っていない
  • ルイボスティーはノンカフェイン、低タンニン、高ミネラル等体にいい
  • 清涼飲料水やコーヒー、紅茶などはうつ病の原因となる場合がある
  • 日常の飲料をルイボスティーに変えることによってうつ病予防効果が期待できる
  • ルイボスティーは、グリーンルイボスティーが望ましい
  • 選ぶときは、オーガニックまたは有機JAS認定マークが付いているもの
  • うつ症状が酷い人は、煮出し用で常備しておくのがオススメ

というような感じでしょうか。

ルイボスティーにうつ病改善効果を期待していた方は、ちょっと残念に思うかもしれませんね。

うつ病の原因は、脳の神経伝達物質の分泌低下と言われていますが、これ以外にも様々な原因が複雑に絡み合っています。

清涼飲料水に大量に含まれる糖分や、コーヒー紅茶に含まれるカフェインなど、原因は様々です。これらの原因を1つずつ潰していくことによって、うつ症状は改善させることが出来ます。

具体的なうつ症状の原因については、うつ病が発症する原因とは? メカニズムと要因を解説で解説していますので参考にしてみて下さい。

モバイルバージョンを終了