女性なら5人に1人、男性なら10人に1人がかかると言われているうつ病。この病気が発症する原因は一体何なのでしょうか?
10年間うつ病を経験し、栄養療法でうつヌケした管理人の考えも交えて、うつ病が発症する原因とメカニズムを解説します。
この記事は、以下の動画でも解説しています。
https://youtu.be/d_PbW2Fver0
目次
うつ病が発症する要因、メカニズム
うつ病が発症すると、気分の落ち込みや倦怠感など、様々な不調が起こります。うつ病が発症する要因についてまだ詳しく分かっていませんが、脳内の神経伝達物質の低下で起こると言われています。
神経伝達物質には、やる気や意欲をだすノルアドレナリンや、気分を落ち着かせるセロトニンなどがあります。
正常な状態では、これら神経伝達物質が十分に放出され、受容体に取り込まれて作用していますが、何らかの原因によってこれらの神経伝達物質の分泌量が減ってしまうと、意欲ややる気が低下し、うつ病になるとされています。
また、大切な人や物を亡くしたり、環境の変化、人間関係のトラブルなど、大きな精神的ストレスがかかると、体がストレスに負けてしまい、心身に不調をきたすことがあります。
人がストレスを受けると、副腎から抗ストレスホルモンが分泌されますが、この抗ストレスホルモンの材料であるタンパク質やビタミンCの摂取量が十分でないと、抗ストレスホルモンの分泌量が足りず、ストレスから立ち直れなくなってしまうことがあるようです。
うつ病の症状
うつ病になると、以下のような症状がおきます。
身体的症状
- 不眠
- だるさ
- 食欲の低下
- 倦怠感など体の重さ
- 動機、息苦しさ
- 口が渇く
心の症状
- やる気が出ない
- 希死念慮
- 大好きだった趣味に興味が無くなった
- ペットや子供を可愛がれなくなった
- 自分を責める
- 会話や本などの内容が頭に入らない
うつ病の原因とは?
うつ病の原因は、神経伝達物質の分泌量低下によって起こります。
この神経伝達物質はアミノ酸から出来ており、アミノ酸の原料はタンパク質です。普段の食生活や生活習慣によってアミノ酸やタンパク質不足になると神経伝達物質の分泌量が減り、うつ病になると考えています。
質的な栄養失調
現代の食事は、米やパン、うどんなど、炭水化物が多い食事に偏っています。
普段お腹いっぱいに食べていても、タンパク質、ビタミン、ミネラルが十分に摂取出来ておらず、「栄養の質的」に栄養失調になりがちです。
タンパク質やビタミンが不足すると、神経伝達物質の材料になるアミノ酸が不足し、脳の活動が低下します。
さらに、炭水化物ばかりを摂取していると、食事のたびに血糖値が乱高下します。この乱高下を穏やかにするために、すい臓からインスリンが分泌されたり、副腎からアドレナリンが分泌されます。
アドレナリンは神経伝達物質の1つで、興奮作用や緊張作用があります。アドレナリンが多量に分泌すると、イライラしたり、キレやすくなったります。食生活が悪い人や、炭水化物を多量に摂取している人はキレやすいというのも、これが原因です。
うつ病の改善には、炭水化物や甘い物などを制限する糖質制限に加え、肉や魚を多く摂取する生活習慣に変える事が非常に重要です。
ただ、普段の食生活から十分な栄養を摂取することはなかなか難しいので、プロテインやマルチビタミンなど、サプリメントを摂取して栄養状態を整えるようにしましょう。
ストレスによる腸内環境の悪化
職場の人間関係や家庭環境など、現代は様々なストレスがかかります。
ストレスにより、体内の栄養が過剰に消費され、免疫力が落ちたり、腸内環境が悪くなったりします。腸内環境が悪くなると、それが脳にも悪影響を与えます。
実は、腸内環境の悪化と脳には、非常に深い関係があります。脳と腸は自律神経でつながっており、互いに作用し合っています。これを「脳腸相間(のうちょうそうかん)」と言います。
腸の調子が悪くなると、脳にもストレスがかかり、脳の働きが低下します。脳がストレスを受けると腸の働きも悪くなるというように、相互に影響し合っています。
腸は第二の脳と呼ばれ、消化、吸収、排泄するだけで無く、神経ネットワークも脳に次いで発達しています。
幸せホルモンと呼ばれる神経伝達物質のセロトニンやドーパミンは、脳だけに存在していると思われがちですが、そうではありません。
実は、これらの神経伝達物質のおよそ90%以上が腸に存在しています。理由はしごく簡単で、これらの神経伝達物質をアミノ酸から合成しているのが腸だからです。
この腸の働きが悪くなると、腸内で作られる幸せホルモンの分泌が減り、脳内の神経伝達物質も同時に減ってしまいます。このことから、腸内環境を整えることも、うつ病を治す上で非常に重要になってきます。
うつに似た症状にも注意
うつ病は、意欲の低下や倦怠感など、心身に不調が起こる病気です。この症状は、上述した原因以外にも、以下のような原因で同様の症状が見られる場合があります。
鉄分不足
鉄分は、血液を作る重要な栄養素です。この鉄分が不足すると、うつ症状が現れることが分かっています。
特に女性は月経があるので鉄分が不足しがちです。中高年の女性は長年の生理や出産で慢性的に鉄欠乏状態に陥っていることや、子宮筋腫や子宮内膜症に伴い月経量が増えることが原因で、鉄欠乏になりやすいのです。
また、普段の食生活からの鉄分摂取量が少ないことも原因の1つです。鉄分は肉や魚に多く含まれていますが、小食の女性や高齢者はパンや麺類などの糖質を中心に食べているので、鉄分が不足しがちになります。
鉄分が不足すると、血液の質が悪くなり、体全体に栄養が運べなくなります。新陳代謝も悪くなり、血流が悪くなって冷えや免疫力が低下します。
うつ病にまで発展させないためにも、普段から鉄分の摂取を心がけるようにしましょう。
鉄分が不足しているかどうかは、爪をチェックすることで分かります。
鉄は爪の主成分であるケラチンの生成にも重要な役割を担っており、不足すると爪の丸いアーチが減ってしまいます。
気分が落ち込んだり、意欲が上がらない場合は、まずは爪を見てみて鉄分不足かどうかをチェックしましょう。
爪の状態で鉄不足をチェック
●爪が白い
透明感と光沢があり、薄いピンク色なら健康。色が白っぽく、カサついていたら要注意。
●爪が平らでアーチが無い
健康な爪は断面がアーチ形になっています。薄く平坦になっているようなら鉄不足。
●押すとやわらかい
片側の親指で爪の上からしっかり押したとき、薄くてやわらかく感じるようなら要注意。
●指先が冷たい
鉄欠乏により細胞のエネルギーが不足し、指先の血行が悪くなっている可能性あり。
●爪切りでパチンと鳴らない
赤ちゃんのように爪がやわらかいと、爪を切ったときに音が鳴らない。
もし、これらに当てはまる場合は、鉄分の補給が必要です。肉や魚などの鉄分が多い食事を心がけ、サプリメントなどで鉄分を補給するようにしましょう。
薬の副作用
食生活やストレスに問題が無い場合でも、処方された薬が原因でうつの症状を引き起こす場合があります。
内科や外科など、精神科とは関係ない疾患で病院にかかったとき、まれに精神薬を処方される場合があります。
例えば、肩こりで受診した際に、筋弛緩剤として「レキソタン」という精神安定剤が処方されるといった感じです。
レキソタンには筋弛緩効果と鎮静効果があり、一時的に意欲を落ち着かせる作用があります。数回程度の服用では問題ないのですが、長期にわたって毎日飲み続けると、気分が落ち込んだり、うつ症状を引き起こすことがあります。
精神薬は強い依存性があるので、薬を辞めたいと思ったときには体が薬に依存してしまい、辞めたくても辞められないというような状態になりかねません。
このように、「薬害」によってうつ病が発症する場合があります。内科や外科などにかかっている場合は、精神に作用する薬が処方されていないかも注意しましょう。
ピロリ菌の感染
ピロリ菌は、胃粘膜に住みつく細菌のことです。ピロリ菌に感染していると、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどが引き起こされることがあります。
胃に炎症が起きると、胃酸の分泌が減り、消化吸収能力が落ちてしまいます。
なぜ胃の調子が悪くなるとうつ症状がおきるのでしょうか? それは、タンパク質の分解には、「胃酸」が重要な役割を果たしているからです。
上図は、プロテイン(タンパク質)から、脳の神経伝達物質であるGABAやドーパミン、セロトニンなどに分解・合成されるまでの過程です。
摂取したタンパク質は、胃酸とカルシウム、ビタミンCによってそれぞれのアミノ酸へ分解されます。この胃酸の分泌が減ってしまうと、これらのアミノ酸へ分解できず、強いては脳に必要な神経伝達物質が作られなくなってしまうのです。
また、胃酸の分泌を抑える胃薬にも注意が必要です。胃酸を抑えてしまうと、上述したように胃腸の状態を悪化させ、強いてはうつ症状に発展する可能性があります。
心療内科にかかったり、栄養療法などを始めたりする前に、まずはピロリ菌に感染していないかを病院で検査して貰いましょう。
腸カンジダの感染
腸内細菌のバランスを乱すものの代表が、腸カンジタです。腸カンジタは、カビのようなもので、私達の体のどこにでもいる常在菌です。
カンジタは甘い物(砂糖・果糖)や糖質(パンやうどん、パスタなど)、が高い物、鉄分が大好きで、これらを餌にどんどん増殖します。
また、カンジタには風邪などで処方される抗生物質が効きません。抗生物質はその他の善玉菌なども殺してしまうため、カンジタが増殖する原因となるのです。同様の現象としては、ステロイド剤、ピルの服用などもカンジタを増殖させます。
増殖したカンジタは腸粘膜にダメージを与え、消化吸収能力を弱らせてしまいます。摂取した栄養素が吸収出来なくなり、更にアミノ酸から神経伝達物質の合成に必要な「Fe(鉄分)」をどんどん奪ってしまうので、脳に必要な栄養素が作られなくなってしまいます。
これによって、疲労感だけで無く、うつ症状まで引き起こしてしまうのです。「カビがうつ症状に関係あるわけがない」と思われるかもしれませんが、このような理由から知らず知らずのうちに脳に栄養が不足してしまうのです。
糖質の取り過ぎ(糖尿病、血糖調節障害)
糖質とは、砂糖や果糖以外にも、白米やパン、うどんなどの精製された小麦製品も含まれます。
上述したように、これらの糖質を摂取すると、腸カンジタの餌になるだけで無く、血糖値を下げるインスリンというホルモンを大量に分泌させます。
インスリンが多量に分泌されると、血糖値が正常異常に下がってしまい、低血糖になります。低血糖は生命に関わるので、防御反応として血糖をあげるホルモン(グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール)が分泌されます。
これらのホルモンの合成には、原料としてアミノ酸、ビタミンB群、亜鉛、マグネシウム、コレステロールなどが必要になります。
精製糖質をたくさん摂ると、これらのホルモンを大量に合成しなくてはならなくなり、ビタミンB群やミネラルがどんどん使われてしまいます。
ビタミンB群やミネラルが不足すると、摂取したタンパク質から神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、GABA)への合成が滞ってしまいます。
これらの神経伝達物質が不足してしまうことで、うつ症状が現れるのです。
糖尿病や血糖調節障害とは、このインスリンの分泌量が減ったり、効きが悪くなったりすることで、血糖値が下げられなくなる病気です。
糖尿病は常に血糖が高いと思われがちですが、脂肪肝やグリコーゲン(貯蔵糖質)の貯蔵がうまく働いていないため、実は低血糖にもなりやすいのです。
低血糖を防ぐには、低糖質、高タンパク、高脂質の食事を心がけてインスリンを節約することが重要です。
腸の不調
脳の神経伝達物質であるセロトニンは、脳内だけに存在していると思われがちですが、実は全身のセロトニンの90%が腸に存在し、腸のセロトニンの過不足が多くの胃腸症状と関係していることが知られるようになっています。
最近では、腸におけるセロトニンの合成状態が脳内セロトニン合成にも影響していることがわかり、腸内環境を整える重要性が理解されるようになってきました。
セロトニンは、うつ病の治療薬にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というセロトニンを増やす作用の薬がある事からも分かるように、セロトニンの不足がうつ症状に深く関わっている神経伝達物質です。
「脳腸相間」という言葉が浸透してきたように、腸と脳の調子が密接に影響し合う関係にあります。脳がストレスを感じるとお腹が痛くなったり、逆に腸内環境が悪化すると脳の調子も悪くなり精神症状が現れるといったように、腸と脳は相互に影響し合っています。
腸内環境を整えるには、小麦に含まれるグルテンや、乳製品(チーズ、ヨーグルト)に含まれるカゼインを避けるなどして、腸の炎症を抑える食生活をする事が重要です。
これらの物質は分解されにくい構造をしているため、消化されないまま小腸に到達し、残ってしまいます。健康な腸なら問題ありませんが、腸の粘膜が弱かったり、腸内環境が悪かったりすると、これらが腸粘膜に入り込み、炎症を起こしてしまいます。
また、リーキーガット症候群(腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)など、腸のバリア機能に障害があると、アミノ酸が大きな分子のまま吸収されて食物アレルギーを起こしたり、本来排泄されるはずの化学物質が体内に侵入して過敏症を起こしたりして、様々な体調不良を引き起こします。
このように、うつ症状と腸内環境は深く関わっているため、うつ症状があるからといって、安易にうつ病と決めつけないようにしましょう。
脳の慢性炎症
最近になって、脳の炎症がうつを引き起こすのではないかという説が言われるようになりました。
慢性的なストレスに限らず、マイルドなストレスがかかったときにも、炎症性の物質やコルチコステロンという副腎皮質ホルモンが分泌されます。
これが脳の海馬の神経細胞に急性的に影響を与えてしまい、抑うつ状態を作ることがマウスの実験で明らかになりました。
このように、学校や職場などで慢性的なストレスを受け続けると、うつを招いてしまう恐れがあります。
そのほか、糖尿病やメタボリックシンドロームなどで内臓脂肪が蓄積していると、この内臓脂肪で炎症がすすみます。また、血糖値が高い状態が続くと「糖化」が進み、酸化ストレスが増えて炎症が進みます。
このような炎症がうつにつながるメカニズムは分かっていませんが、様々な脳のトラブルを引き起こしているのではないかという説があります。
ホルモン障害
更年期障害とPMS(月経前症候群)
更年期障害の症状の1つに、うつ症状があります。更年期とは、閉経をはさむ前後5年間の約10年間のことです。日本人なら45〜55歳が更年期にあたります。
更年期障害は、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が急激に減ることによって起こります。エストロゲンは女性の機能を正常に保つ働きや、気持ちを安定させる働きもあるため、急激に減ってくると感情のコントロールが難しくなり、イライラしたり不安になったり、気分が落ち込むなどの症状が現れることがあります。
また、PMS(月経前症候群)もエストロゲンに加え、プロゲステロンのバランスがうまく取れないことで起こります。
PMSは、生理の1〜2週間前になると、乳房が張る、肌が荒れる、むくむ、冷える、頭痛、腰痛がする、イライラする、集中力がなくなる、食欲がなくなる、うつっぽくなるなどの症状が出ることがあります。
男性にも更年期障害があります。年齢と共にテストステロンという男性ホルモンが低下することによって、睡眠障害のほか集中力の低下、疲労感、抑うつ症状、怒りっぽくなるなどの症状が現れます。
これらの更年期に伴う精神症状については、精神薬ではなく、ホルモン補充療法が有効です。オーソモレキュラー療法では、可能な限りホルモン合成を促し、ホルモンの前駆物質を補充するアプローチを行っています。
アジソン病、クッシング症候群、ストレスによる副腎疲労
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌されてしまう病気です。コルチゾールはストレス反応として分泌されるホルモンで、クッシング症候群の場合はストレスに関係なく分泌されてしまうため、不安になったり、イライラしたり、統合失調症のような様々な精神症状が起こります。
アジソン病は、逆にコルチゾールの分泌が低下してしまう病気です。疲労感、脱力感、筋力低下、体重の減少、低血圧、嘔吐、下痢、無気力、不安、うつなど様々な症状がみられます。
甲状腺機能障害
甲状腺は、脳の下垂体から指令を受けて、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するのが主な働きです。この甲状腺ホルモンの分泌に異常が起こったり、炎症が起きたりするのが甲状腺の病気です。
甲状腺の病気は、一般成人の12.5%が有する疾患で、特に女性が多く、若い女性も十分なりえる病気です。
甲状腺の機能低下は、ほぼうつ症状が現れるといっても過言ではありません。逆に甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺亢進(こうしん)症では、気分がハイになるため、躁鬱病と診断されてしまう事が多い症状です。
甲状腺のトラブルは周期性に変動することが多く、機能低下と機能亢進が繰り返されると、うつ症状と躁状態が繰り返し起こることになり、双極性障害と診断されてしまうことがあるようです。
認知症(アルツハイマー)
アルツハイマー病は、脳細胞への糖の取り込みが減ってしまうことにより発症してしまうことが分かってきました。
脳細胞が糖を取り込めなくなると、脳神経細胞周辺が高血糖になります。すると、タンパク質の糖化や糖化の最終形であるAGEsの形成が進んで脳に沈着します。
この糖化した物質が分解されずに沈着しつづけ、脳の神経細胞を変形させてしまうことが、アルツハイマー病の直接的な原因の1つです。
これは糖尿病患者ほどアルツハイマー病になりやすいことから、「第三の糖尿病」と言われています。糖尿病は上述したように、うつ症状と非常に関係の深い病気です。
妊娠、産後うつ
産後うつとは、出産後に不安感が強まりイライラしたり、パニックになったり、些細なことで人や物に当たるような症状のことです。
妊娠、出産は胎児の発育のために様々な栄養素が使われるため、精神症状がでやすくなります。特に、タンパク質、ビタミン、カルシウムなどのミネラルが大量に使われるほか、鉄分も足りなくなります。
他にも、オメガ3脂肪酸が(DHA・EPA)が不足すると、様々な精神症状が現れます。産後うつの原因の1つがオメガ3脂肪酸の減少です。
母乳には沢山の脂肪分とDHAが含まれており、授乳すると沢山のDHAが体の外に出てしまいます。適切に補給しないと、お母さんの体内ではDHAが不足します。
これらは全て脳に必要な栄養素です。脳に必要な栄養素が不足することで、うつ症状が起こってしまうのです。
うつ病が発症する原因まとめ
以上がうつ病が発症する原因とメカニズムでした。
ここまでの内容をまとめると・・・
- うつ病は脳内の神経伝達物質の低下で起こる
- うつ病は質的な栄養失調が原因がほとんど
- 腸内環境の悪化でも脳に影響を与える
- 鉄分不足でもうつ症状が現れる
- 治療は食生活と生活習慣の改善が必須
- 足りない栄養はサプリメントで摂取しよう
- うつ症状の原因は様々
というような感じです。
うつ症状は、ピロリ菌などの感染やホルモン障害など、原因は様々です。精神疾患の診断基準として使われている「DSM-Ⅳ」という診断マニュアルの付録には、いろいろな精神症状を訴えるときに、すぐに精神疾患と診断せず、必ず一般的な身体疾患を除外するように書かれています。
そこには、糖尿病や甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患も明記されています。しかし、日本の精神科や心療内科では、これらを踏まえて診断している所は皆無です。
精神科や心療内科に受診したとき、血液検査や生活習慣の問診をして診断している医者はほぼいないからです。
ですので、うつ症状や精神症状があるときは、精神科や心療内科に先にかかるよりも内分泌系に疾患が無いかなどを検査してからがよいでしょう。
管理人は10年ほどうつ病で苦しみましたが、原因が食生活から来る低栄養が原因とわかり、サプリメントを服用し始めました。現在では、みごとうつヌケしています。
一度欠乏状態になってしまうと、食事からの栄養では到底補うことが出来ません。足りない栄養素は、サプリメントで補うことをオススメします。
うつ症状のある方が摂取した方が良い栄養素は以下で紹介しています。良かったら参考にして下さい。
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